男気日記

 

  「昇級の記」
昨日の順位戦で勝利してB1に復帰出来ました。

B1時代は残留争いばかりでファンの皆様には
ご心配ばかりおかけしました。
今回はそんな事の無いように、来期の開幕まで
しっかり努力、精進続けます。
とはいえB1ではタイトル獲得や優勝経験など実績は私が一番劣り、
年齢だけは上から二番目と厳しい戦場ではあります。


昨今はコンピュータソフトやモバイル中継を駆使して、
現時点のタイトル戦やライバルの将棋を研究、精査しますが、
私はすっかり閃きも衰えたこの一年は、
自分が並べたい棋譜や良い将棋は毎日でも並べる、
子供時代のように盤面を止めずに、
本当に数多くの棋譜を並べました。
将棋世界の棋譜など昔は五回も並べたらほぼ暗記できたのに、
今は10回並べても覚えられないので、
時に苛立ちや虚しさも感じますが(笑)

数こなしたのが結果的に良かったのか、

久々に〔指が自然に着手する〕感覚がありました。
(15年ぶりくらいです。)



一局を残しての昇級は私自身が一番驚いています。
そこまで他者に星の差を付けられるとは思わず、
昨日は全く勝てるイメージが無くて、
特に朝からは手の内側が軽く痙攣してました。
鈴木九段の振り飛車には痛い目にあった記憶が数多くありまして、
反面迷い無く決断される姿勢は長年の憧れでしたので、
昨日は対戦相手の踏み込みや早や指しの決断に
私が引き上げてもらったような、

昼過ぎには激しい闘いになったので痙攣や震えが消えました。

将棋は本当に不思議で対戦相手の長所や強さで、
こちらも強さが出ますし、
良く〔相手の不調が移る〕とも言われます。
B1は私より若く、強い人ばかりですが、
相手の強さに縮こまらないように、
自分の強さをしっかり出せるように、
将棋だけでなく、心身鍛錬してのぞみます。

応援ありがとうございました。


畠山鎮 平成30年2月8日記

 

 

 「ありがとうございました」

 25日(金)は斎藤慎太郎四段昇段祝賀会と

十三棋道館開席35周年記念祭に多くの方に

ご来場頂きまして誠にありがとうございました。

 斎藤慎太郎の師匠として心から感謝、御礼申し上げます。

 20日過ぎから、予想を越えて150名近くの方に参加頂きました。

私も斎藤も十三棋道館で実力を磨いたので、

このような形でお祝いの会がありましたのは今も夢のようです。

今回は、大阪、京都、兵庫各支部連合会と

西日本道場連合会の方々にも助けて頂きまして、

御礼申し上げます。

 これからも師弟共にひた向きに打ち込みますので、

ご指導、ご声援をよろしくお願いいたします。

このページをかりて御礼申し上げます。ありがとうございました。

(平成24年5月27日)

 

 

 「始まりました」

  前期の最後の対局が先月22日に終わりまして、

たまった雑用や対局以外の仕事をこなす日々と、

長年の疲れが出まして今月10日くらいまで体調を崩してましたが、

20日の対局が近づくにつれて急速に回復しまして、

ついに今期、棋士として22年目が始まりました。

20代の頃に比べて、年齢的に衰えた部分は多く、

「今年もきちんと座って盤上に集中する体力(脚力、筋力)があるか?」とか

「きちんと将棋や自分と向き合っていける心を維持できるか?」と

ここ7年ほどは不安からのスタートです。

そして今年は弟子が棋士になりましたので、共に公式戦に挑む一年になります。

 先月弟子が昇段しまして、さらには詰将棋解答選手権で昨年に続いて

優勝したのは、自分でも驚くほど嬉しくてずっと楽しい日々でした。

 一年終了した時に、結果は勿論大事ですが何より師弟共に

限界を越えて(強くなった)と実感できる一年にしたいです。

 今期も応援のほど宜しくお願いいたします。

 ところ最近の日記で、日常のことはあまり書かないので、

いくつか流して書きます。

 昨年はいくつかのイベントや大会で子供達の指導対局をしたら、

何人かの母親から[同じ高校の同級生で]といわれました。

 プロ志望の子供がいないので今はひと安心です。

 先月から車で幾つか遠征しました。

 山口、広島、彦根、徳島の眉山、若い時から運転は好きなのと、

運転して目前のことを一つずつ処理していくのが自分の癒しに

なってるようです。5月には再び数日間将棋から離れて疲れを

取りきってから一年を迎える予定です。

(平成24年4月22日)

 

 

 「昇段」

 本日の三段リーグ最終戦で、

弟子の斎藤慎太郎三段が昇段を決めました。

応援してくださった大勢のファンの方々には

改めてお礼申し上げます。

 斎藤は三段になったのが早かったため、三段リーグでは

いつも昇段争いをしながらあと一歩という状況が続きましたが、

しっかり力を貯めたと思いますので、棋士になったら伸び伸びと怖れずに

自分の価値観を盤上に表現して欲しいと思います。

 今は新四段でも、求められることは多く、

師匠の私は三年続けて残留争いと情けない状態でして、

師弟共に今後もご指導、応援のほど宜しくお願いいたします。

 以上報告いたします。

(平成24年3月10日)畠山 鎮

 

 

 「加古川へ」

 日曜日はNHK杯木村八段戦に沢山の方々に応援のメールや

言葉をかけていただきまして誠にありがとうございました。

メール全てに返信出来ず、この場で改めてお礼申し上げます。

次戦は羽生二冠との対戦もしっかり頑張ります。

 今週は加古川に行きまして王将戦 第4局の副立ち会いを務めます。

解説会場には展開次第で皆様にお会いできるかどうか未定ですが、

ネット中継を盛り上げるように務めます。

 加古川は昨年も副立ち会いで行きましたが、

将棋のイベントの規模が大きくて驚きました。

 是非とも解説会場にご来場いただければと思います。

今冬は寒さが厳しいですが、用事が分散していて

炬燵でのんびりとはなかなかいきません。

 夏以外は大阪駅から関西本部まで歩きますが、

コースは幾つかありますがヒルトンプラザやハーピス前を

行くことが多くて、ビル風は冷たいですが、

高級ブランド店の品々を店前から見ながら行き帰ります。

 冬は着替えが入らないので、街を歩き続けますが、

私はジーンズ姿がほとんどですが、仕事で会う方々は気付いて

驚かれることが昔から多いです。

 そんなに変わりますかねえ。?

 (平成24年2月19日)

 

 

 「今年もよろしくお願いいたします。m(__)m」

 日記を書くのがすっかりご無沙汰になりました。

 昨年も色々ありましたが、

3月以降は何か自分自身の一喜一憂を書くのが

自分の気持ちとしてはためらいがありまして

ほとんど書けませんでした。

 私自身、阪神大震災で、住んでいた150世帯ほどの

住宅が全壊指定を受け、1ヶ月ほど避難生活を過ごしましたが、

今回もいつまでも危機が続き、今さらながら悪い夢を見てるようです。

私には将棋しかできませんが、私自身、

少しでも人々の癒しになるように、もっと人間的な魅力や存在感を

身につけていく一年にしたいと思います。

さて成績ですが、今季は出だしこそ良かったものの、

昨年同様に秋から負けが込みまして、またしても厳しい闘いになりました。

ご心配かけて申し訳ないです。

 いつでもどんな状況でも上を目指して力を振り絞ることには

変わりありませんので、残りを自分の限界を突き破れるように

しっかり頑張ります。

良かったら今年も畠山を見てくださればと思いますので

よろしくお願いいたします。

(H24年1月9日)

 

 

 「Re:祝!順位戦勝利!」

(今回は順位戦勝利後に送ったお祝いメールに対する返信を載せました。)

 (お祝いメールを)ありがとうございます。

 内容は荒っぽかったですが、技術より勢いや気持ちで向かわないと

わずかな勝機はつかめないと思って思いっきりやりました。

 ご無沙汰しています日記ですが、私自身、阪神大震災の被災者でして、

住んでいたコーポが全壊扱いで避難生活を送ったので、

今回の東北大震災後、なかなか心境を文章に出来なくて、

書けない日々が続いています。すみません。

 近い内に、絶望感を持ちながら、真っ暗な小学校の体育館で

過ごした過去と向き合わなければいけないとは思っています。

 昨年のようなことのないように、いつでも力を振り絞れるように

頑張ります!

 (平成23年6月4日)

 

 

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