男気日記2 (平成19年4月〜平成20年3月)

  「勝手に将棋アンテナ」から跳んで来た人はトップページにもどうぞ。(^^

 

 

 「小さな変化」

 だいぶん暖かくなりました。
 
 木曜日に東京に行き、金曜日には深浦王位と順位戦の最終戦。

辛いことばかりの一年でしたが、最近は少しずつ物事が好転する

兆しも見えてるので、頑張ります。
 
 タロウ氏も書かれている確定申告も現在進行形。

25年来の友人の会計士と格闘中です。
 
それで連絡を取る時間が長く、携帯が壊れてしまい、

四年振りに携帯を買い替えました。

えらい出費の上に、操作方法も覚えられません。やれやれ。

もうひとつ、体調ですが整骨院通いですごく楽になりました。
 
 ここ二年、首がカチカチで、昨年の夏から曲がらず、

対局中は正座も痛く、胡座でも肩から首に激痛が走り、

どうなることかと思ってましたが、2月から通い、

今は正座もでき、首は後ろまで回るようになりました。

病院で指導されたのは、食べ物の噛み方と正しい歩き方。

歩き方が間違ってるといくら筋トレやジョギングをしても

効果がないことを教わり、正しい歩き方を教わってますが、

アマチュア十級の心理がわかりました。

でも座るのがだいぶん楽になりました。
 
 連盟の健康診断の結果も全く問題なく、

夜は深い眠りでぐっすりです。

後は将棋だけなんですが、脳波も調べたほうがいいのでしょうか?

いやただ頭が悪いだけかも。

(平成20年3月12日)

 

 

 「ようやく」

  連敗中でしたが、止まりました。

応援してくださった方々には、ご心配かけました。

遊んでたわけではなく、盤にもしっかり向かってたのですが、

頭が全く回転してない状態がずっと続いたので、

脳力トレーニングや、勉強術の本を読んだり、運動したり、

五年に一回くらい、なにもかもうまく行かない状態になりますが、

年齢が年齢なので、今回は引退一直線も頭に浮かびました。

 まだ、心配は多いですが、これをきっかけに頑張ります。

昨日は王座戦で、兄に難解な将棋を勝ち、本戦入りです。

内容は読みも大局観も完全に負けてましたが、

今は結果が何より欲しいので、良しとします。

 対局前、兄が下座に座ってたのにはびっくり。

タイトルでも取らない限り、兄の上座に座ることは無いと、

ずっと思ってたので、薦めても動いてくれず、私が上座にすわり、

駒箱を開けるときは、指が震えました。

 終局後、観戦記者の方、矢倉六段、心配して来てくれた

元奨励界の後輩達と軽く飲む。

勉強法も数年ぶりに大きく変えましたし、必死に頑張ります。 

(平成20年2月28日)

 

 

 「久しぶりです。」

 十二月から、強敵ばかりとはいえ連敗中なので、

元気がなかったせいもありますが、首が痛くて、

じっくりパソコンに向かえなくて、今回ついにあきらめて、

携帯から送ってます。
 
 ある大御所作家のエッセイで、

「座って一点に集中するのは一般人の想像を遥かに越える重労働、

机に向かうのは一日三時間が限度、それ以上は心身を痛める。」

という文がありましたが、棋士はゼロからの創作の苦労はない

かもしれませんが、一日に何時間も勝敗を意識して正座するので、

首、肩、腰、膝を痛めます。私同様に痛めてる棋士もいますが、

将棋は好調なので、私も負けずにしっかりせねばなりません。

先月は病院にかよって治療中に専念したので、もう大丈夫です。

理想は体が老いガタガタになってこそ、盤上は勢いよくですが、

修行不足からか、ふがいない将棋ばかりでした。
 
 今週は対局、連敗中ですが、力を振り絞って思い切りよく頑張ります。

最後に内輪話ですが、私の通院した病院は、棋道館の北川先生の

ご紹介でとてもよい治療でしたが、タロウ氏もどこか痛めたら是非。

(平成20年2月11日)

 

 

 「来年もよろしくお願いします。」

 ふがいない一年が終わり、応援して頂いた方々には

申し訳なくおもいます。 

勉強量は落ちてないのですが、この一年は、

プロとしての体調管理が甘かったです。 

棋士は対局以外にも、本当にたくさんの仕事や雑用がありますが、

うまく日程を組み、対局で体を痛めないように、

体作りも実力の内ですから。 

 最近、作家の村上春樹氏の本に、「一日に数時間、座って一点に集中

するのは、人が考えるより遙かに、体力や気力がいる。」と書いて

ありましたが、棋士も同じ。

 来年は一から体ごと取り組みます。応援ありがとうございました。

 (平成19年大晦日)

 

 

 「落ち着きました」

 お久しぶりです。

先月は風邪と喉がひどく腫れ、治るのに一月かかりました。

竜王戦の前夜祭等、パーテイがいくつか招待されたのに、

参加できたのはJT杯のみ、日頃の行いが悪いのでしょうか。

 先週は順位戦を負け、落ち込む間もなく、

松山へ県知事杯の記念大会の審判。

子供達のレベルが8年前より格段に上がってました。

指導方法が素晴らしく、熱心な大人の方々が沢山おられました。

 前日の懇親会に続き、日曜は三人で飲んでると、

自民党、内閣府特命担当大臣の村上誠一郎先生が突然来られる。

実は、松山坊ちゃん支部の会長でした。

テレビでしか見たことがない政治家の方なので、緊張も、気さくな方で、

子供の指導方法や、飛車落ちの話で、楽しい時間でした。

 坊ちゃん支部の方々には本当にお世話になりました。

大阪も松山に負けてられません。

来春は今年に続いて、愛媛の議員の先生方と、

将棋と野球の交流戦の予定で楽しみです。

 その日は、家内の許可が下り、道後温泉で一泊。

観光していくつかのホテルに立ち寄り、温泉で疲れを癒しました。

 明日は増田五段と対局。中学時代からのライバルですが、

前回は痛い目に会いました、明日こそ、頑張ります。

(平成19年11月14日)

 

 

 「敗戦記」

 昨日は、B1組順位戦、森下九段戦。

 後手の勝率の悪い戦形ですが、やってみたい順があり誘導。

その前に森下九段に手を変えられる。感想で隣の島八段も

初めて見る手だったようで、意見を伺う、後手番のこともあり、

多少妥協する順を選ぶべきで、苦戦を挽回できず。

 居飛車党の後手は、常にリスクが付きまといますが、

恐れずにやるしかないのです。それでも負けると辛い。

私の場合は、苦しいといわれてる側を研究することが多く、

考えてるうちに、やってみたい手や、使えそうな順が浮かびます。

もちろん9割以上の手は、1ヶ月以内に潰れます。

使えても互角で、そこからが勝負ですが。

昨日は後手が負けてばかりですが、半年考えてた一つの局面を軸に、

幾つかの局面を描いてましたが、ひょっとすると作戦自体、

苦しいのかもしれません。後手番で一人で研究していた順をやるときは、

早い時間に短手数で負けることも、覚悟してますし、

それは仕方ないことだとおもいます。

 戦術なとが進むと、最初の一太刀で勝負が決まるのは、

個人競技の一面で、早い負けを恐れすぎると、オリジナルが出せず、

安全な道、前例にとらわれた内容になるので、思い切りやるのが必要です。

研究は勝つためにやるのではありません。プロは皆、前例の無い手、

見たことないような手を、盤上に表現するために研究するのです。

対局でいきなりはでないので、研究で、普通は受ける所が、

怖いが手を抜けるとか、切れそうな攻めがつながり互角。

そんな順を見つけ、時に親しい棋士に見てもらい意見を聞いたり、

時にいきなり対局でぶつけ、果たして全然駄目なのか、互角にやれるか、

そのスリルと緊張感は、なんともいえないくらい、ワクワクします。

 研究には、感性や、読む力、知識が必要なので棋譜並べや、

詰め将棋もセットなので、将棋に関しては、毎日いくら時間があっても

足りません。やることが多すぎて。

 最近、「棋士は自由な時間が沢山ある」とか、

「畠山さんは普段いったい何してるのですか」と、どちらも関東の

この世界の人に言われましたが、自由な時間なんてないですね。

一手、一手に自分の限界や、おこがましいですが、

将棋そのものの限界を表現できれば、といつも思ってますが、

もう一年以上、全然だめだし、光も見えず、毎日歯がゆいです。

 まあ、あまり悩みすぎると、神経が疲れ、対局に悪影響なのと、

もう若くないので、悩む体力も無いので(笑)、暗く考えずに、

明るい未来を夢見て今期も残りがんばります。

(平成19年10月6日)

 

 

 「指導対局は難しい。」

 涼しくなり、動きやすくなりました。
 先日は義弟夫妻の家へ遊びに。
 敷地が広く、きれいな社宅に羨望。
私も生まれてから独立するまで、社宅住まいでしたが、
社宅の記憶は、狭い、古い、暑い(冬は寒い)えらい違いでした。
 次は夫婦対抗のテニスの約束をする。
 次の土曜日は、十三棋道館で指導対局。
子供が多く、元気をもらう。
 日曜日は関西本部の道場で、連日の指導。
申し込み17人も、遅くなり四人指せず。
六時過ぎると帰る人が多いみたいですね。
ペース的には、三面指しで一時間で三人。
これより早いと短いし、いろいろ難しいです。

(平成17年10月3日)

 

 

 「帰りました。」

 宮崎市近郊をドライブしました。

宮崎は海岸線が美しく、道路の中央には延々とヤシの木が植えてあり、

日本ではない南国に来たみたいでした。 

 この三日間、夜中に目覚めることもなく、ぐっすり眠りました。

 偏頭痛も今はましですが、たぶんすぐ再発するでしょう。

でもとてもリラックスし、またやる気もでました。 

 プロを志してから25年。

 いくら将棋が好きでも神経の疲労が激しいと、

医者の友人には言われます。

 できれば一週間は療養に行きたいですが、

だましだまし、今期残り、頑張ります。

(平成19年9月18日)

 

 

 「旅行記3」

 朝に霧島の硫黄温泉に入り、えびの高原、

そして天孫降臨の神話の霧島神宮へ。感動の一言でした。 

黒酢の里で酢作りを見学・購入後、昨日は悪天候の為、再び桜島へ。

桜島は 薩摩人の心と言われるのがわかりました。素晴らしい。 

そして、海沿いをはしり、都井岬へ。

野生の馬が放し飼いで、映画の中の楽園の ような場所でした。 

最後に、神武天皇の父君をお祭りしてる、鵜戸神宮へ。 

前回の阿蘇や別府もでしたが、九州は素晴らしい場所が多くて、

時間がいくらあっても足りません。今日はシーガイア泊です。

(平成19年9月17日夜)

 

 

 「旅行記2」

 昨日は再び、指宿の砂蒸し風呂へ。

さっぱりして、知覧へ、武家屋敷庭園群をあるき、特攻平和会館へ。

特別攻撃隊員の遺影や、出撃前の遺書、手紙が大量に展示してあり、

人が多いにもかかわらず、話し声や笑い声もなく、

涙を流す若いカップルも何組も見ました。

ここは是非、見てもらいたい場所です。 

 鹿児島は雨で、桜島は見えず。

藩主の島津家の庭園や、城山を見学後、霧島へ。

硫黄のすごい温泉です。 

 今日はもう一度、桜島へ挑戦です。 機会あればまた。

(平成19年9月17日朝)

 

 

 「旅行記」

 携帯からですので、手短に書きます。 

 昨日は鹿児島着、薩摩金山蔵へ。

トロッコ列車で、金鉱山と焼酎蔵を見学。とても面白くおすすめです。

 昼に名物のマグロラーメンを食べ(おいしかったです。)、

 山川の温泉、そして長崎鼻から開聞岳(とてもきれいでした。)、

 指宿泊、あの砂蒸し風呂も入りました。 

 今は体が軽く、頭痛も少しましです。 

 今日は知覧から、桜島と霧島の予定です。 

 書ければまた。

(平成19年9月16日)

 

 

 「九州です。」

 今年の夏は猛暑の中、予定がぎっしりでした。

 家内も例年どおりお盆休みがなく 、今日から遅い夏休みです。 

 私も夏の疲れか、神経系にひどく疲れが出て、

対局日以外は、偏頭痛がひどく、 夜もよく眠れません。

そんなわけで、家族旅行も兼ねて、九州で温泉療養に行ってきます。 

 いつもながら、対局直前になると元気になりますが、

対局翌日は寝込みます、も っと対局があれば、

元気になれるのですが…(泣) 

 対局が一番の薬ですが、しっかり療養して、帰ります。

(平成19年9月15日)

 

 

 「なんとか」

 暑い日が続きます。

私は8月は5日から、毎日外出で、ばてました。

 それと毎年、3日間で行う奨励会試験。

 私の頃よりはだいぶん甘い試験でも、やはり不合格の受験生を見てると、

気の毒になります。まあ弱いのに合格して、数年後に激しく後悔するより、

不合格の方が幸せと、私の受験時から言われるのですが。

 順位戦はふらふらになりながら勝ち、とても嬉しい。

 阿部八段は六百勝、凄い。

 阿部さんとは、13日に棋聖戦で対戦するので祝杯はそれからですね。

 それと私の一万ヒットもありがとうございました。

(平成19年9月4日)

 

 

 「火曜日に。」

 告知です。十四日の夜八時から、囲碁将棋チャンネルの

「将棋まるごと九十分」のトークコーナーに、私が出ます。
 
 契約している方は是非御覧ください。前日に収録したものです。

よろしくお願いします。

 最近暑いです。駅まで十分歩くだけでバテテしまいます。

土曜日は義父母の家で、義弟夫婦も交えバーベキューで、

食べまくりました。夏は、何かイベントがあると元気になりますね。

 お盆は飲み会が続き、学生時代の友人、テニススクール

仲間、後輩達、少量でも飲むと翌日が昼過ぎまでしんどいので、

体調管理に気をつけないといけませんね。

(平成19年8月13日)

 

 

 「雑記みたいなもの」

 暑いですね。書くことが沢山あるので、ざっと振り返ります。

朝日杯の清水女流2冠戦は敗因不明の大熱戦。控え室の棋士や、

三段達にも、結論は清水さんの会心の指しまわしとの事だったらしいです。

相手の強さを出すのも、自分の甘さなので、反省。しかし悔しい。

清水さんは、プロとして私なんかより遥かに有名で、多くのファンを魅了する

格上の棋士です。ただ、棋士としていくら相手が優れてても、奨励会を抜けた

者が抜けてない人に負けてはいけない。これが、私の本音です。

奨励会を卒業した人が偉いとか、優れてるのではなく、ただ負けられないと

いうことです。

 こんな書き方すると、残念ながら誤解したり、言葉尻を捉えて批判する人も

いますが、何かを頑張ってる方々なら解っていただけるとおもいます。

しかし清水さんはオーラが在ると、控え室でも評判でした。

 順位戦は、泥仕合で勝ち、二手目32金は、居飛車党への挑発という人も

居ますが、私は鈍いのか、何も感じません。

中飛車、四間、三間。向かい、振り飛車も四通り。居飛車も、考えて、

楽しんでて、気がつけば34分。

別に、特別、気合が入ったわけでも、怒ったわけでもないのですが。

振り飛車は、いつもと景色が違い、新鮮でした。昨年も同じ手をされて、

美濃囲いにしたので、今回は穴熊にしました。

出来れば、毎回違う、新鮮な形にしたいのですが、リスクも多くて、迷います。

 対局後、阿部八段と杉本七段と打ち上げ。三人きりで会うのは何年振りか。

10代の頃は、週に何度も三人でいたのに、話が尽きずでした。



 話は変わり最近のマイブームは、読書にはまってます。

と言っても、週に一冊、読むかどうかですが、数年前は、宮部みゆき、

東野圭吾、最近は、恩田陸 伊坂幸太郎が好きで、(作家の先生の敬称略)

10代、20代と、ほとんど本を読まなかったのに、変われば変わるものです。

 反対に、音楽はいつもヒットチャートの最新曲ばかり聴いてたのに、

30過ぎから聴かなくなりました。まあ健全に年を取ってるつもりでしたが。

 先月ipodnanoを手に入れてから良く聴きます。先日も詰め将棋が解けず

頭が全く働かないので、サザンを聴きながら解くとスラスラ。

まあこれは記憶力やひらめきの落ちた私の荒療治なので、10代20代の人は

絶対にやってはいけません。集中力や根気がおちますから。

 それと、京都に興味があります。京阪神間のカっプルは、京都と神戸はデー

トコースに外せず、私も独身の頃は良く行き、情報も友人達と交換しました。

近畿以外の方に説明すると、京阪神では、京都、神戸、六甲に行ってない

男女はいないというくらい、私の世代では定番のデートコースです。

車で高速を飛ばし、寺院や公園でのんびり。時に話題のお店で食事(ラーメ

ン多し)。独身時代は、紅葉や桜でしたが、夏もいいですね。

 家内が京都出身なので、いろいろ教わり(叱られ)ながら、

時代小説の名所を尋ねたりしてます。

 こんな近況も、もっとまめに書きたいのですが、PCの前に座ることが

少なく、遅れてすいません。ではまた。

(平成19年7月23日)

 

 

 「体調には気をつけて」

 順位戦はいいスタートを切れましたが、暑くなり、これからです。

私も二ヶ月前から、夜、寝しなに足が痒くて眠れず、皮膚科に行きましたが、

原因不明。今検査中で、もやもやした日々を過ごしてます。

 寝不足も、盤に向かってると平気なので、勝ちまくって、

対局を沢山こなさないといけません。

中川七段とは、昔から東西に分かれてるも将棋や心構えをよく教わりました。

最近までは、東西の奨励会幹事でしたので、プロ制度の改正など、

本当に大変で協力した仲でした。

 今期から、理事に就任され、体には十分気をつけてください。

 対局以外は、遅れましたが、十三棋道館の三十周年パーティは

多くの方と出会えて、楽しい時間を過ごしました。

宴会ではビールを飲み過ぎましたが。(反省)

今月は珍しく、ファンの方々と飲むより棋士仲間と飲むことが多かったです。

 先日は、後輩達やそのゴルフ仲間と合流するのに、

私の知ってるガールズバーへ呼び出したら、人気店員の誕生日で、

満員で、タバコの煙はすごく、隣の声も聞こえないくらい。

疲れてふらふらになって寝込んでしまいました。

去年も一昨年も夏はバテましたので、今は体力作りが課題です。 

(平成19年7月3日)

 

 

 「順位戦初戦」

 昨日の阿部八段との順位戦を振り返ります。
 
 管理人・タロウさんも大層気を使われたと思います。

 ある意味開幕戦が、一番感情も入らずに盤上に集中します。
 
 こんなことを言ってはいけないですが、

六時間の将棋で、阿部八段に勝てるとは思わなかったです。

 阿部さんには、勝負重視だった十代の私に、

本筋、真理、志の大事さを、もう二十年も教えてくれてる先輩なので、

今後につながるつもりで、精一杯やりました。

 大きな勝ちをあげると、その後に崩れるのがこの世界には多いので、

これからも引き締めます。

 (平成19年6月2日)

 

 

 「いよいよ」

 金曜日に順位戦が、始まります。

 阿部八段と順位戦を戦うのは、棋士になった時 からの夢の一つ。

 楽しみと不安で一杯です。

 総会も、師匠の昇段パーティも盛況 におわり、

 これで戦闘モードに入ります。

 来月三日は、NHK杯の放送日。それと芦屋市長杯の道場対抗戦の

指導対局、慌ただしい日々が続きます。

 九日の棋道館、 三十周年パーティはぜひ多くの方々の来場を

お待ちしてます。 北川先生と阿部八段と私で、盛り上げます。

 (平成19年5月30日)

 

 

 「多忙な日々でした。」

  ご無沙汰しました。前回、名人戦の立会いと解説を終えてから、

なんと20日振りの更新です。すいません。

 簡単に、予定を振り返ります。(本当に日記になりましたが。)

先月23日から25日が名人戦で鳥取へ。楽しい話題も多く喋りすぎました。

 26日は、某食品会社のN社長と、六枚落ちで対局。

 神吉六段の紹介で知り合い、現在、特訓中です。

 27日は雑用と勉強。

 28日は奨励会の例会日。朝7時半から手合いを付け、終了は夜7時過ぎ。

 29日は、朝、雑用で東京行き。

 30日の夜に帰阪。

 今月、1日と2日は連盟で用事と勉強。最近、棋譜もたまり、詰め将棋も

詰めパラや作品集がなかなか消化できません。それにじっくり考えみたい

戦形も沢山あって歩きながら考えたりもしますが、結構危ないのです。

 3・4・5日は和歌山の熊野古道へ旅行。しかし3日は凄い渋滞。参りました。

南紀勝浦で一泊、渡瀬温泉で一泊、帰りは高野山に立ち寄りました。

 6日は兵庫の高校生大会の審判。

 強豪ひしめく男子の中で、女子のKさんが4位には凄いです。

その前に負けてる人でも五段の子も多く、いつも平手のぶつかり稽古

なので、終了後にKさんと勝負。「一手か二手、緩いて指してください」の

リクエストにうなずきなから。

 彼女の対局姿は、凛としてとても姿勢がいいので、こっちも凄くひきしまる。

序盤の隙を捉え、一直線のぎりぎりの順で行く。Kさんも最善手を続ける。

最後は私の玉が受けなしになってから長手数で詰める。すっかり緩めるのを

忘れました。「こんなことあるんですか?凄く早いレールに乗せられて、

全部見切られた。」と驚く彼女。

 しかし一手、一手、私の手についてきて、見切られたのに気がつくKさんも

すごいのだが。

「普段は明るく、アイドルのようなのに、盤に向かうと、女優のような凛とした

顔になる」と、村田女流初段が話してたが、対戦してわかりました。

 7日は王座戦の新聞用解説、終局後、K記者と、木村八段と3時まで飲む。

 8・9日は弟子と研究会。それと草野球のリーグ戦。野球の事はいずれまた。

 10日はネットでファンの方にネットで指導と勉強。

 11日は対局。夜、知人と食事。

 12日は奨励会。

 13日は広島でアマ竜王戦の指導。三面指しで、さすがに平手が多い。

学生強豪から大人まで、何とか凌ぎました。ここに、前記のN社長も登場。

これから四国で商談で、この日は指せず。

終了後、山崎七段も来て、広島将棋センター席主、田儀さんと3人で食事。

故・村山、聖九段や山崎七段、片上五段、糸谷四段が育った道場を長年

訪れたかったのが、ようやくかないました。それにしても、今は立派な3人の

子供時代の話は可愛らしく、笑いが絶えませんでした。ここのシステムを

見ると、強い子がどんどん出てくるのが、よくわかりました。

 忙しいのは、棋士として幸せなことですが、少し勉強時間が欲しい。

 来月3日まで、予定がぎっしりです。

 (平成19年5月14日)

 

 

 「名人戦にきてます。」

  ただいま、立会い人として、鳥取の羽合温泉に来ています。
 
 第一局は、扇子のことで、話題になりましたが、ずっと対局室に

いた人に話しを聞いたところ、立会い人を含めて確認しただけで、

和やかな空気だったとのことです、まあこの両者のレベルですから、

些細な出来事で、後に引きずることはないでしょう。

 対局場の望湖楼は、部屋から見える景色が素晴らしく、

タイトル戦の対局場に行く度に、タイトルの遠さと想いが強くなります。

明日は解説会もありますので、近郊の方は是非、お越しください。

将棋を知らない方にも、雰囲気を伝えるようにがんばります。

 それと、先日は十三棋道館の指導対局では、

多くの方に受けていただきありがとうございました。

とくに、タロウ氏の指し回しは、絶品でした。

最後の投了は、タロウ氏も驚かれてましたが、

将棋としては、完璧でした。恐れいりました。

私は意地悪しませんから、指導対局は遠慮せずに、

どんどん受けてください。(笑)

 (平成19年4月24日)

 

 

 「新年度です。」

 気持だけでも新たにしてのぞみます。

 金曜日は、早速、脇八段と対局。難解な局面が続き、苦戦も、

時間が経つほどに気持ちが乗り、ギリギリで勝ち、とてもいい感じで、

この状態をいつも対局に出せるように、と思います。

 体と心のバランスをしっかり考えて、ばてないように。

先月のことですが、日帰り人間ドックを受け(棋士は毎年、年度末に受ける)

結果は、血圧が少し低い意外は、何も異状なしでした。

毎年、低血圧と、白血球が少ない(多いと今頃は入院ですが)2点に

注意印が付くのですが、久々に1つ、今期は昨年以上にがんばれそうです。

心は、年に何度かひどく落ち込むことがあるのですが、因果関係があるのか

ないのか、C1時代は10月か11月、B2では、8月、9月、去年からは

3月から、何もかも虚しく、ぼんやりした日が、20-30日ありました。

 今年は、短く終わったような、まだもう一回あるのか、

毎年の恒例行事みたいなものです。

 そんなわけで、この時期は、気分一新が大事と、車を買い替えました。

もう7年もRV車に乗ってたのですが、今回は、ステーションワゴンのタイプで、

アクテブマチック、オートマなのに、ギヤチェンジが出来るのです。

(但し中古車です。涙)

本日初運転、とにかく速い速い、山道もすいすい、静かなのにすぐ80キロ、

気をつけます…。

 私が免許を取ったのは12年前ですが、当時の棋士の傾向として、

免許はなぜか、ミッションで取る、訳を訊くと「気合です。」最初に買うのは

MT車、理由は、「男は当然ミッション。」車に気合も何もないと思うのだが、

迷った末に、私が中古のAT車を買ったら「軟弱な。」とか「気合負け。」と

さんざん言われました。

 夢はRX8のMTもちろん新車ですが、それには、かなりの活躍と、

家内の許可という、2つの巨大な試練を乗り越えないといけません。

 棋士と、車の話は、面白い話は沢山ありますが、いずれまた。

(平成19年4月8日)

平成18年10月〜平成19年3月分