強気日記  <阿部八段からのメールで随時更新>

    平成十九年度分

 (平成十九年四月〜平成二十年三月)

 

 「節句」

  お久しぶりです。
子供が生まれてからというもの
自分の職業が保育士になった
かのようで、毎日が忙しく不規則
な生活になってしまい、日記を
さぼり気味になってしまったこと
申し訳ありません。
 
 慣れないことばかりで、大変
ですが、自分の子供というのは
こんなに可愛いものかと、親馬鹿
ぶりを発揮しまくっています。
 昨日は家族そろって優希の初節句。
 表情もしっかりしてきて、お世話も
楽しいです。
しかし闘争心が薄れるのがたまに傷。
 いい加減にしなければと思うのですが
妻も一人では大変、手伝え〜のコール
が起こります。
 こんな生活も悪くはないが勝負師として
は疑問かと思う今日この頃です。

 勉強不足もはなはだしいですが竜王
戦、いいスタートがきれたので気持ちも
上向き。
 順位戦も最終戦は大きな勝負です。
勝つ、負けるとでは来期の順位が大きく
違う星取りです。
 昇降級には関係なくともこういう勝負が
来期に繋がってくるのが順位戦。
 気合を入れて万全で挑めるよう努力
ですね。
 
 二〇〇八年三月三日記

 

 

 「誕生」

 一月五日、午前5時19分に待望の
子供が生まれました。
 女の子で2538グラム。母子とも無事
に昨日、退院致しました。
 分娩に立ち会ったのですが、出てきた時
は感動!の一言。
 よく私達の子として生まれてくれたねと
感謝する気持ちになりました。
 名前は優希。
優しく、家族に希望を与えてくれた。
そしてゆくゆくは接する人に希望を与えら
れる人間にという願いを込めました。
 小さなお地蔵さんのような寝顔の彼女。
今のところ父親似で心配?しているので
すが、とにかく健やかであれば...と願っている
次第です。
  
 明日は東京で今年初対局。
 朝日杯、森内名人戦。そして勝てば
阿久津六段です。
 初年度の対局は私にとっても新しい
スタート。気合が入ります。
 ネット中継もあります。(午前10時から)
 日曜日ですから、たくさんのアクセスを期待
して、それに応えられる内容と結果を残したい
と思っています。

 二〇〇八年一月十二日記

 

 

 

 「新年」

明けましておめでとうございます。
 ちょっと御屠蘇が入っている状態で書かせ
て頂いておりますが(笑)凛とした気持ちは
例年以上です。
 昨年の暮れには大きなものを落としましたが
久しぶりの緊張感と悔しさは新年を迎えるに
あたって大きな活力になりました。
 忘れかけていたものを取り戻したような颯爽
とした気分といいますか、やるべきことを思い出し
ました。
 夢がなくなったら終わり。
追いかけることこそ自分が棋士であることの証
なのだと思います。
 負けた悔恨より、腐ってた自分にあらためて
その気持ちが生まれたことが嬉しいんですね。
 本厄の一年ですが、その逆の一年に。
健康に留意して今年こそ!大きなものを
取りに行きます。
 どうぞ今年も応援、よろしくお願い致します。

 二〇〇八年元旦記

 

 

 

 「師走」

 もうすっかり冬に突入といったところでしょうか?
寒くて、朝の目覚めが悪くなっている今日この頃です。
 近況といえば、棋王戦、順位戦負けと日記から
ますます遠ざかることばかりですが、身体だけは元気。
ただ負けが続くとストレスからでしょうか、体調も
悪くなることがあるので、この辺で止めなければ
なりません。
 今年も約一ヶ月、ラストスパートを決めるべく
精進するつもりです。
 
 先月京都で近畿普及会議が行われ、出席して
参りました。
 普及指導員の方、各支部長の方を中心として
連盟の方針を伝え、お願いをし、また要望などに
お答えするためものです。
 ここ二年くらいで連盟の普及熱は急速に上がって
来ているのを感じており、それに呼応して指導者の
方の協力も、より強固になってきたように思います。
 多趣味、子供、大人共に忙しい時代にいかに
将棋の楽しさ、良さを伝えていけるか?
 問題は山積みですが、人の熱意がある限り、
前進は必至です。
 たくさんの同志の方に出会えて、有意義な時間
を過ごせ、頼もしく、勇気づけられました。
 自分にできる限りの事をする。あらためてそう決意
した一日でした。

 年明けには待望の赤ちゃんが生まれる予定です。
ずっと書きたかったのですが、妻に駄目出しされて
おりました。(笑)
 とにかく健康で母子とも無事で。
世の父親はそう願うと言いますが、まさしくそれだけ
を私も願います。
 嬉しい事と悔しい事。最近は少々複雑な心境。
面白いもんですね。
 
 二〇〇七年十二月二日記

 

 

 「季節はずれ」

 季節の変わり目、朝夕は冷える事も多くなりました。
 風邪に注意して生活しています。
 この一ヶ月は対局以外でも忙しく、充実の
秋と言いたいところですが、対局では最悪。
外食のためプクプク太る。(笑)
良いことは何もありませんでした。

 季節はずれの話題になりますが、600勝
達成の感想を先月書き忘れました(笑)ので少し。 
 二十三年の棋士生活。若い時の勝ち数へ
の執着がかなりあった結果です。
 勝ち数こそ棋士のステータスと考えており、
今もその考えに変わりはありません。
 ただ、そのもう一段上をいくと、結果(優勝、タイトル)
を出してこそというのがありますが。
 不満はある。もっと早くに、結果も出ていない等々...
 しかし一つの区切りが終わりました。
倍は勝てませんが、千勝という気が遠くなるものを
追いかける事が、自分の棋士人生の目標に
なると思っています。
 加藤一二三九段の千敗、(私、千対局もしておりません。)
中原永世十段の千三百勝。偉大すぎる記録。
 600勝してあらためて思う次第です。
 
 明日は対局、順位戦堀口(一)七段。
 明日の見えぬ順位戦になりましたが、目の前の
一局に全力を尽くすというのは奨励会に入ってから
ずっとやってきたこと。
 とにかく積み重ね。やるしかないですね。
 
 二〇〇七年十月二十五日記

 

 

 「秋の気配」

 涼しくなり、秋を感じさせる陽気になりましたが、気分は最低です。
 先日の順位戦で詰まない局面で投了してしまったからです。
 前にも勝ちのある局面で投了してしまった
ことがあり(詰む、詰まないではありませんでしたが)
 その時も鈴木大八段でした。
 序中盤戦は工夫が実り、うまくいったのですが
具体的に優勢にする順が見つからず、難解な
終盤でしたが、最後の一手をうっかりしており
あ!そうか...という感じで思わず投了してしまいました。
 しかし、本当の御粗末。詰まないと思っていた
順では詰みで、何を錯覚したか、詰みに役立つ
盤上の要所の駒がないと思っていたのです。
 お話になりません。負けるべきして負けたのだ
と言い聞かせるしかありません...
 対局も増えてくる秋。調子は右肩上がりですから
今は尾を引かないようにしないといけないと思っています。
  
 畠山七段の日記を読んでますと旅行に行ってきたみたいですね。
 旅は私も大好きで、昔はダイビングで海外や沖縄など年に三回程、
近場の白浜、串本には数知れず行ってたのですが、
結婚してからは家族温泉旅行に変わりました。
 といっても観光地はあまり好きではなく、のんびりと
近場散策したり、温泉に浸かり、昼寝したりという
自由気ままな方がいいですね。
 地方へ審判等で呼んでいただいても旅気分で将棋
を楽しんだのちはリラックスしてその風土に溶け込みます。
 枕代わりしても寝れるというのも強みでしょうか。
 この秋も何件かそういった仕事あるので、楽しみにしているんですよ。
 (ここで奥さんから私もどこか連れて行け〜の声あり。)(笑)
 はあ〜ほんと、家庭人は大変ですよねぇ。
 まあ皆さん頑張りましょう!(笑)

 二〇〇七年九月二十七日記

 

 

 「残暑」

  ご無沙汰しております。
まだまだ暑いですね、この残暑はいつまで
続くことやら。
 今年の夏は冷房で風邪をひいてしまい
完治まで三週間くらいかかってしまいました。
 幸い?負け過ぎているため対局に影響が
少なかったのは、なによりでしたが...(情けない)
  
 という訳で八月は将棋祭りの出演(たくさんの
ご来場ありがとうございました!)、稽古、研究会
と対局以外での仕事に明け暮れました。
 将棋祭りでは久しぶりに森内名人、岩根女流
と会ったので夕食でもとなり、書けない雑談の連発(笑)
 両者とも子育てに忙しいみたいで森内名人は子供
をプールに入れて水浴びをさせるのが日課とか。
 想像するとあの森内君がねぇ〜とおかしくて笑いが
止まりませんでした。
 忍ちゃんは仕事が忙しく、浩大君を連れて移動する
事も多いとか。
 飛行機が飛ぶ時いつも泣くんですよ〜耳が痛いのかな?
といつもの調子ですっかりお母さんでした。
 月日の経つのは早いなぁ...私も一昨日で40歳...
考えると恐ろしいですね。(笑)

 先日は奥さんと二人で野球観戦。
 関西に住んでいるのでタイガースのファンですか?とよく
聞かれるのですが、見に行くのは必ず京セラドームの
パリーグの試合。
 西武ファンなのですが近頃はかまわず、どこのチームでも
見に行きます。
 一応ホームのバファローズの応援でレッドdeTシャツという
近鉄時代に配布されたド派手なやつを着て応援します。(笑)
恥ずかしいという気持ちはなく、浪花のおっさん化しての
応援なので、できれば将棋ファンには会いたくない(笑)ですが
ストレス発散にはもってこいかも。
 一年に数回ですが、もし見かけたらそぅ〜としておいて
やって下さい。(笑)

 600勝まであと一つ。というより順位戦はもう崖ぷちなので
次は本当に大事な一戦です。
 気持ちをしっかり持ってやります。
 
 二〇〇七年八月二十七日記

 

 

 「いや〜」

  いや〜暑くなりましたね。今日は流石に
冷房が必要になりました。
 先日の渡辺竜王戦は悔しくて悔しくて
眠れなかったですね。
 難しい中終盤戦でしたが、最終盤で飛車
を見捨てて入王される手を軽視。
 どうかしてますね、大きな駒得でも入王され
ると勝てない将棋なのに。
 一手緩め、寄せてみろ!とやれば勝ちが
望めた局面でした。
 しかし実戦ではその順はこちらが寄りで相手
王が詰まないから負けと速断しているのだから
お話になりません。
 弱い酒を飲んで、疲れ果てるしかありません
でした。
 
 近況は特に何も変わりませんね。荷物持ち
の買い物、たまのスポーツクラブ、そして研究会
となんの刺激もありません。(笑)
 ただ若手との研究会は本当に勉強になりますね。
 世代による感覚のずれというのは確かにあり、そう
考えるのか...なるほどという場面も多々あります。
 古いものと新しいものが融合して良きものが生まれる。
と聞いた事がありますが、お互いに切磋琢磨して強く
なるのが、研究会のコンセプト。
 若手に将棋指そう!と言っても、いや〜と断られない
ように頑張らないといけないと思っています。
 
 最近、心配して下さる方が増えました。
(すいません、ありがとうございます。)
大丈夫です、もうすぐ梅雨明けです。
 とりあえず、とっとと600勝ですね。(笑)
 
 二〇〇七年七月二十五日記

 

 

 「心は日本晴れ」

梅雨とは名ばかりの日が続いておりましたが週末は雨となり、
対局疲れを癒すにはちょうどいい感じです。
 ただ環境問題でよく取り立たされているように、気候の変化など
あきらかに昔とは違う何かがおこっているようですね。
 自分に何ができるという訳ではありませんがゴミの処理の区分け他、
エコを心掛けなければいけないとあらためて思う今日この頃です。
 
 今月は流石にへこみました。
順位戦初戦負け、竜王戦本戦入りの一番負け。
この二つだけは勝ちたい(笑)と思っていたのに。
(もちろん目の前の一番に全力ですが。)
 どちらも定型の前例の多い研究勝負のような形でしたが、
自分の中では普通にやるとそうなってしまうので、
つまらないと思いながらも仕方なかったのです。
 
 そして今週の杉本七段戦。
自分自身を競走馬に例えるとギリギリの仕上げ。
もう負けたら後はないという気持ちでした。
 負けたら日記も書いてない。(笑)
 夕食休憩前に千日手。
自信が持てない。駒組み負けしたと思っていたので
後手番だったこともあり、望外でした。
 指し直し。序盤早々、生意気な一手で挑発すると
ノータイムで居飛車の意思表示。
 そこで十六分の長考。まずい、ひるんだなあと
正直思いました。(笑)
 その予感通り以下大苦戦。
中盤では折れそうな気持ちを抑えるのが大変。
 終盤、形の悪い、急所の掴めない中、秒読みの嵐の中で
とにかく無我夢中。
 悪手も多々あったと思いますが、こういう将棋を指したかったのだと...
 杉本さんとはいつも長手数、サイコロを振って決めるような
ことになります。(笑)
 この一番は忘れられない一番にしなければいけないし
そうなるでしょう。
 自分が今、足りないものを明確にわかったような気がするのです。
 一つ勝ったくらいで情けないと思われるかもしれませんが
それくらいこの一番は一勝以上に大きい。
 外は雨ですが、心は土砂降りから日本晴れにといったところ。
 この一番、ぜひ皆様に見てもらいたいなぁ。
(棋譜としてはヘボかもしれませんが) 
 
 二〇〇七年六月二十四日記
 

 

 

 「初夏の香り」

 初夏の香りも漂うこの頃になりました。
一年に一回の総会も終わり、いよいよ今週順位戦の開幕を迎えます。
 相手は畠山鎮七段。本応援ページを見て下さってる方には
お馴染みの棋士です。
 彼とは子供の時から兄弟弟子ではないけど、
そんなような関係でお互いを信頼し、やってきた仲なので早い段階で
対戦できることに、ちょっとホッとしています。(笑)
 彼の日記を読んでもらえばわかる通り、真っ直ぐで単純、
正直者の彼ですが(笑)だからこそ好きな男なのかもしれません。
 気持ちのいい将棋になると思いますが、
今年のテーマである辛さを身に着けるということで、
単に十二分の一とは考えておらず、
一戦必勝の意気込みで戦いたいと思います。
 週間将棋での順位戦予想の罰ゲーム、絶対させて差し上げる
つもりですから読者の皆様、楽しみにしていて下さい。
(まあ、B1の全員が思ってるだろうけどね...)
 
 今や将棋道場の老舗となった十三棋道館も今年で
三十周年を迎えることになりました。
 棋道館は私や畠山兄弟が子供の頃から通っていた道場で、
厳しくも将棋の楽しさを教え、集中力などを育成、
また人間形成にも大きな影響を受けたかけがえのない場所です。
 どこかで盛大に記念パーティでも!というよりも
席主北川茂先生の意向で、道場でイベントをということになりました。
 六月九日(土)一時から十三棋道館で行われます。
内容は阿部、畠山(鎮)、奨励会員の指導対局。
席上対局はミニ大会実施で優勝者と奨励会員の
平手戦。畠山(鎮)七段vs奨励会員。
 もちろん大盤解説します。
なんでも質問OK!トークショーなど景品も多数。
 夜は集まって下さった方と近くで乾杯!という形で
昼の将棋だけ行きたい!、夜だけ行きたい!という
方も歓迎で、会費はそれぞれ設定してありますので
 詳しくは十三棋道館道場(06−6305−1039)
までお問い合わせ下さい。
 破格の感謝プライスですぞ!

二〇〇七年五月二十九日記

 

 

 「ゴールデンウィーク」

 ゴールデンウィークも今日で終わり。
普段、毎日出勤されている方には最高の
骨休みとなった事と思います。
 棋士は本当の事をいうと普段となんら変わりなく、
しいていえば人が多いので外出は控える傾向にあります。(笑)
 しかし今年は対局はなかったものの、
例年とは違うウィークになりました。
 
 まず泉さん、忍ちゃん(女流棋士)の結婚式に出席。
 ひさしぶりに御両人の顔を見ましたが、本当に幸せそう。(笑)
ご子息、浩大君と三人絵に描いたほんわか家族のような
穏やかな表情。
 やっぱり、顔に満足感ってでますよねぇ。 
 忍ちゃんのウェディングドレス姿も美しかったですよ!
(着物姿もね。)
 普段のややあどけない表情から一変でしたね。(笑)
 有名人の方も多数参加。まさかという方ともおしゃべり
でき私も幸せでした。(笑)
 本当にお二人のいいムードと気配りが行き届いた
素晴らしい式だったと思います。

 その後は女房も一緒なので二泊して横浜巡り。
 中華街のすごい人ごみの中を三十分程、並んで食事。
これはもう、うんざりというか並んで食事するのは苦手なので
これが最後の経験になるかもしれません。
 山下公園からマリンルージュなる横浜港めぐりの観光船に乗る。
 サザンの歌であったなぁ!これか!と衝動乗り。(笑)
我ながら単純棒銀だなぁと苦笑いです。
 夜は観覧車でもと思っていましたが、もう歩き疲れてホテル
からの夜景鑑賞。
 思ったよりも新しい町というのが横浜の印象でした。
行ってみないとわからないことだらけでしたね。
将棋も一緒だけど。人生もか。

 明日は対局。橋本七段と竜王戦。
本戦へまだ望みがあります。
勢いが出てきた若手ですからその勢いを奪い取りたい。
同世代のつもりで闘志を持って戦いたいと思います。
 
二〇〇七年五月六日記
 

 

 

 「アウトドア」

 黄砂でしょうか?最近また鼻がグズっています。
鼻が悪いと集中力を欠くと聞いていますが、先週の王座戦、
森九段戦では早速、しょうむない事をやってしまいました。
 先手で相振り飛車。これは最近では一番好きな戦形。
(得意かどうかは別ですが、勝率は良いはずです。)
 まったくの定跡形ではなく、序盤から細かい所で
個性が出せるからです。
 序盤、森九段の意欲的な指し方を咎めに行く攻防
で構想勝ち。
 しかし夕休直前で軽視していた順があり、一気に難局に。
 時間のない中、辛抱してやっとチャンス到来!
直感を信じて突っ込んで勝ちのはずがなんと疑問。
 将棋の場合、経験則で語るのはよくないと思いますが
いかにも効率の良い順でこれで難しいとはシンジラレナ〜イ。(涙)
 気持ちを持続できていれば、そこから唯一の立ち直りの順
を発見できたと思いますが、時間に追われ、ままならぬまま
の敗戦となりました。
 戦い上手過ぎるのもいかがなものかと思いますが、あまりにも
幼稚な負け方に自分自身あきれてしまった一戦でした。
 
 昨日は妻と生駒山へハイキング。
平坦や階段はなんぼでも大丈夫!という私ですが
坂道はなんとも苦手。
 若草山も何度か足を運んだことがありますが、行く度
に道にへたり込み、はあ〜と大きな溜め息が...
 今回も同様、ラストの坂では10m間隔でへたり込み
頂上まだか〜と叫んでおりました。(笑)
 しかし頂上での弁当は格別。食べたのちは山上遊園地
でパターゴルフで遊んで、帰りは当然ケーブルカー。(笑)
 しかし四月からスポーツクラブ等で身体を動かすことが
多くなっているのはなによりか?
 うん、アウトドアも楽しいものです。
 
 二〇〇七年四月十五日記

 

 

 「新たな一年」

 春爛漫と申しますか暖かくなって気分も上々の
今日この頃だったのですが、達六段の訃報には絶句
とともに深い悲しみを感じました。
 親分肌で豪快に笑うその顔がなんとも言えず、二十代
の頃は麻雀、ボーリングなどでよく遊んで頂いたものです。
 二月の対局の際、久しぶりにお会いし雑談で、健康
なら幸せだよなぁ〜なんて話していた矢先だったのに...
 同世代の死の直面は初めてのことで、なんと言ったら
いいのかわかりませんが、ただ今は心からご冥福をお祈り
致します。
 
 四月ということでプロ野球と同じく新たな一年の始まり
を迎えました。
 前年度は棋士になって二度目の負け越しという厳しい
一年になってしまいましたが、それは都合良く忘れることが
肝要だと思っています。(笑)
 順位戦の降級は初めてでしたが、これほど心にしこりが
残ることだとは思いもしませんでした。
 それが最高クラスだったにしても2勝しかできずにというのが
なんとも言えない...
 もう今年の目標ははっきりしており、巷でいうリベンジという
やつを果たさなければいけないと思います。
 技術力を棚に上げてなんですが、一番の敗因は全力で
勝ちをもぎ取る執念が足りなかった。
今年度は将棋はヘボでも、あきらめずについていくものを
出していくつもりです。
 勝負に辛くなくてはAクラスは駄目なんだということ。
 今のままでは駄目だということ。
 リベンジしたいから昇級する。
その気持ちを強く持って順位戦、戦います。
 
 野球が開幕して、テレビを見る時間が大幅に増えそうです。
西武ファンですが、今年もクライマックスシリーズまで楽しめそう
ですね。
 最近のプロ野球、ファンサービスの向上には素晴らしいものが
ありますね。
 以前より、ファンクラブなるものがありますが、どこの球団のもの
に入っても大得!だなぁというものばかりです。
 西武ファンだからといって、西武の...ということはなく、関西で住んで
いますから、球場に行くということを考えると割引等の特典でオリックス
入ろうかなぁなんて思ったりします。
 将棋界におきましても支部というファンクラブをもっと充実、拡大
できるよう、棋士一同頑張って行かなければいけないと思う。
負けてはいられない。
 将棋が好き。棋士が好き。といって下さる皆様に魅力あるもの
を打ち出していけるよう一棋士ながら頑張りますので、応援して
やろうという方は支部へのご入会、よろしくお願い申し上げる
次第です。
 興味のある方、入会方法等は連盟ホームページへ!
 
 二〇〇七年四月一日記

平成十八年度分(平成十八年四月〜平成十九年三月)

平成十七年度分(平成十七年五月〜平成十八年三月)